ジニ係数

世界各国をジニ係数順に並べてみた」より

日本のジニ係数が拡大している、問題だ、という話がよくあるが、この表でみると、日本のジニ係数は下から2番目、世界でもトップクラスの低さだ。日本は所得格差がきわめて小さい社会だということを確認しておきたい。

これは、1993年のジニ係数が24.9つまり、0.249である事から書かれているが実際には

厚生労働省のデータ「平成14年所得再分配調査報告書
によれば

ジニ係数0.4983に対して、再分配所得ジニ係数は0.3812

となっており明らかに拡大している。ちなみに0.5を超えると異常事態なので政策による是正措置が必要となる。

理由としては
広がる所得格差 : 大手町博士のゼミナール : トレンド : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 「ジニ係数が上昇した最大の要因は、高齢者世帯数の増加です。公的年金は所得として算入されないため、会社を退職するなどして所得が少なくなり、公的年金を頼りに暮らす世帯が増えると、ジニ係数の上昇につながります。単身世帯が増加したことも上昇要因です。1人なら、所得額も少なくなりますから」

雇用に関する要因のほかにこういった問題も絡まっているわけか。
ジニ係数においては再配分後のデータもあるわけだが年齢別、就労者単位としての評価を行った方がよさそうって事か?

追記:厚生労働省のデータだと
     当初所得 再配分後
平成02年 0.4334  0.3643
平成05年 0.4394  0.3645
平成08年 0.4412  0.3606
平成11年 0.4720  0.3814
平成14年 0.4983  0.3812
とあるので上の値と計算方法が違うね。なんだろう?